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生産技術

生産技術

上ノ園 直
2017年入社
Nao Uenosono

過去の知見や、
現場の声を取り入れて、
100点満点の
生産工程づくりをめざす。

材料のつかみ方一つが
品質に影響

量産が決まった製品の生産準備を担当しています。製品図面をもとに、「この通りにすれば正確かつ効率的に量産できる」という工程をつくる仕事です。
まず加工に使う金型や材料保持に使う治具を、仕様書を作成して外注先のメーカーに依頼するのですが、過去の不良品や不具合の情報をもとに、同じことが起きないよう、あらかじめ対策しておく必要があります。金型や治具が完成したら、試しに加工する「トライ」を行います。材料の加熱温度やプレスの圧力などを何通りも変えては試し、最適な製造条件を見つけ出します。平面の樹脂シート材料を、1回のプレスで深い凹凸のある形状に、しわや破れを出さずに加工するのは簡単ではありません。シートをつかむ機械の爪の位置や、離すタイミングも問題。それを探りながら、不良品や設備不具合発生につながる要素を見つけ、対策もしておかなければなりません。品質を落とすことなく、よりコストを抑えることも求められます。

現場の視点からの問題も
大切なヒント

自分では「この製造方法なら大丈夫」と思っても、製造の担当者から作業性を考えて、「このシリンダーの動き、もう少し遅くできない?」といった指摘を受けることもあります。現場目線で見ると別の問題が出てくるのが、この仕事の難しさであり、奥深さ。解決策を探る際には、「シリンダーの速度を遅くしても、1工程にかかるサイクルタイムは変えない」など、工程全体を考えるようにしています。
最初に配属された品質保証部では、不良品発生の原因調査や対策を担当しました。何時間もの動画を撮影し、早送りしながら隅々まで見た結果、レールに材料が当たって不良が発生する瞬間を見つけ、解決したことも。そうした経験から、どんな製造条件が品質にどう影響するかという製造の仕組みを知りたいとの思いが強くなり、現在の仕事に興味を持って取り組んでいます。目標は、まったく問題点のない工程をつくること。ありえないほど高い目標ですが、挑みたいと思っています。

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