現場全体に目を配り、
異常にすばやく対処
当社の主力製品の一つ、ホイールハウスライナー。タイヤに沿った立体の形状ですが、その製造工程は、まず作業者が2m四方ほどある板状の材料の束を、フォークリフトで機械にセットすることから始まります。それを機械が自動で1枚ずつ取り、ヒーターで加熱した後、プレス機で成形して、端の部分をカット。最後に作業者が金型から取り外して、目視で検査します。
私はTL(チームリーダー)として、工程の管理を担当しています。不良品発生や機械の不具合が起きると、作業者がブザーを鳴らすので、すぐに対処。「うまく成形できない」「材料が破れた」などの症状から、「機械にセットする位置が悪い」「加熱温度が高すぎる」といった原因を究明して解決します。基本的に、決まった社内手順に沿ってチェックすれば原因はわかりますが、中にはめったに出ない異常が起きることもあって苦労します。冬の寒い日にはあらかじめヒーターの設定温度を上げるなど、細かい調整も欠かせません。